カンボジアはまだゴミ分別という認識がとっても低い。
分別どころか、ゴミはゴミ箱に、となったのも結構最近だとおもう。
それでも20年前とはだいぶ変わっていて、
以前はポイ捨ては当たり前。
車で食べて出たごみは窓からポイ。
屋台やレストランで使ったティッシュなども床にポイ。
街中にゴミ箱がないし、道のそこら中に生ごみ、紙類、プラスチック、缶瓶、
もうなんでも落ちてた。
そりゃあ蚊も大量発生するしGやネズミもまあひどい。匂いだってすごい。
だからと言ってカンボジア人が掃除できないとか、家が汚いとかではなくて、
なんならそんな感じにゴミがあふれるからしょっちゅう掃き掃除なんかはしてた。
ただただゴミはゴミ箱に、と教育されていなかっただけ。
以前いた学校で担任のクラスの子たちの心をつかんだきっかけもそういえばゴミ拾いだった(笑)
なんであの日本人はゴミを拾っているんだ、ティーチャーがやるなら俺たちもやらなきゃ、な感じでクラスがまとまった。
ちなみに日本で街に落ちているゴミを積極的に拾うというタイプでもありません。
そんなわたしでも許せないくらいそこら中にゴミ。
お世話になった学校に何か、と寄付したのもゴミ箱。
20年たって、大きく変わったプノンペンの街でびっくりしたことの一つが
ゴミ箱がそこら中にある。
ほんとにそこら中にあるから、あれば捨てるよね、ゴミ箱に。
道のゴミも減った気がします。
ただ、分別はまだまだで、イオンなど大型ショッピングモールでは分別用のゴミ箱があるものの、それ以外はまだすべて一緒。
一緒というのも紙とプラが混ざってるくらいでしょう~というのは甘くて、
生ごみから瓶や缶もまだ一緒です泣
ここキリロムは国立公園。
わたしの住んでいるリゾート敷地内は今でこそゴミが落ちていることは少ないし
ゴミ箱もたくさん置いてあるんだけれど、
ここが作られた当初は大変だったとスタッフの方に伺った。
日本人とカンボジア人の間で全く違う認識のゴミのポイ捨て、ゴミの放置。
緑の森と滝に囲まれた静かなこの公園に週末遊びに来るカンボジア人のお客様は
ここでBBQなどを楽しんだ後、そのままゴミを放置していく。
ここまでだと、日本だってある光景。河川敷でBBQした人たちが片付けずに放置、
なんてのは聞くしニュースになることもある。
ただ絶対的にここで違うのが、
ゴミを放置していくことが悪いこと、よくないことという認識があるかどうか。
日本で放置していく人だって、ひどい場合には迷惑とも思っていない、
罪悪感もない人たちもいるとは思う。
でも少なくとも、なんでゴミを放置していくのかというと、
自分がめんどくさいから、自分がやる必要がないから、等々、ゴミはそこにあるべきではないのはわかってるけど・・・ではないかと思う。
ここ、カンボジアはそうではなくて。
なんで捨てちゃいけないの?
え?持って帰るってどういうこと?
となる。
友達がゴミを車の窓から捨てようとしたときに、もういいよわたしが持っとくから!といったら、
「you keep rubish for what???」
と真顔で言われたこともある。
リゾートだから誰かが片付けてくれるでしょう、というのでもない。
日本も昔そうだったように、カンボジア人が悪いのではなくて、
教える人がいなかった。
そもそもの認識を変えるのは難しい。
そしてこの分別されていないゴミで生計を立てている人もまだいる。
「ゴミの山」
瓶、缶どころか医療器具である注射器や針などもごちゃまぜ、
有毒ガスだって発生している場所で、売れるものを探している人たち。
ゴミがきちんと分別されるようになって、焼却もきちんとされるようになったら、
その人たちはどうやって食べていくんだろう、とも考えてしまうけど、
息子より小さなこどもたちが裸足でそのゴミ山を歩いている姿はやっぱり直視できない。
奇跡的に20年前に行ったゴミ山の写真があった。
表面的にだけではなくて少しずつ空気のきれいな街になるといいなー。
キリロムは今日もとっても空気がきれいです。